各法人会の
食品ロス削減の活動事例

成田法人会(千葉県) 会報2022年9-10月号 No.389

「第2回女性部会役員会・講演会」を開催

  • 開催日:令和4年7月15日(金)
  • 会  場:成田法人会館
  • 講  師:南極シェフ 渡貫  淳子 氏
  • 演  題:「南極生活で学んだ食材と環境を大切にすること」
    ~無理なく楽しく食品ロス削減に取り組む~

参加者:16名

7月15日(金)成田法人会館において、第2回 女性部会役員会が開催され、諸岡陽子部会長ほか14名の役員が出席した。役員会の第3議題 では「食品ロス削減への取り組みについて」について審議された。                                           

食品ロス削減への取り組みについては、全法連女性部会連絡協議会で来年度からの新たな取り組みとして実施されることから、成田法人会として事前に勉強会の開催や、街頭キャンペーンの際に食品ロス削減に向けたパンフレットの配布を行うことが話し合われた。役員会終了後、新入部会員1名を加えた16名で、食品ロス削減に向けた勉強会として、外部講師による講演会が開催された。

講師の渡貫淳子氏は、2015年12月から2017年3月まで、第57次南極地域観測隊の調理隊員として南極で生活され、帰国後は学校をはじめ、食に関係する団体、女性対象の講座などで講演活動をされており、新聞、雑誌、テレビなどで南極での経験や南極での料理の工夫などを通して、食品ロス削減の大切さについても講演をされている。

また、南極で渡貫氏が考案して作られた南極隊員の夜食用おにぎりは、後に「悪魔のおにぎり」としてコンビニ会社が販売し、爆発的な人気を博したことが知られている。

講演は、パワーポイントを使って、最初に南極の過酷な自然環境の説明があり、医療や清掃、 調理などの関係者を含む観測隊30名の生活と、限られた食材や資源を無駄にせず、かつゴミを極力出さずに、いかに工夫して毎日の調理をこなしていくかという話で進んでいった。

部会員たちは渡貫氏の具体的で楽しい話に引き込まれ、メモを取りながら頷いて聴き入っていた。そして、食品ロス削減は、日頃のちょっとした工夫と意識のあり方で誰でも取り組むことができるものであり、ひいてはゴミの削減が地球環境の保全に繋がっていること、ただ、無理はせず意識することが大事だと説明された。 最後に、観測隊の皆さんが撮影した南極のオーロラの動画が流され、盛大な拍手のなか講演が終了した。講演後には、役員同士で食品ロス削減に向けた本年度の女性部会の目標を確認・共有化した。