去る12月8日(金)、天候に恵まれた中、食品ロスをなくす問題に取り組む、『食品廃棄物を飼料に「もったいない」精神で食の循環をさせる』工場(J.FEC・相模原市)を見学。
24名が参加し、さまざまなことを学びながら交流を深めた。また今回は、神奈川法人会女性部会からの参加もあり、新たなつながりが構築できた会でもあった。
横浜駅東口崎陽軒前に集合した一行は、観光バスに乗車しJ.FEC工場へ。工場に到着するとまずは会議室へ通され、J.FEC長野和則氏より講義を受けた。その内容は、「ゴミ処理の課題」、「畜産経営の課題」、「工場の概要」、
「食品リサイクル法」、「作業の流れ」など多岐に及んだ。
この工場では、食品関連事業者から発生した食品廃棄物を、独自の技術で殺菌、発酵処理し、リキッド発酵飼料を製造している。製造された飼料は、人間と同じ食品を与えても害のない豚の飼料として、契約した養豚農家へ納入。
本来であれば廃棄処分となっていた食品を活用して飼料にするだけでなく、その飼料を食べて成長した豚が豚肉となって流通するという「リサイクルループ」を形成している。
こういった取り組みは「エコフィード事業」といわれており、「食品リサイクルによる資源の有効利用のみならず、飼料自給率の向上等を図る上で重要な取組」として、農林水産省のサイトでも紹介されている。
なお、J.FECで製造された飼料を食べた豚は、ブランド豚肉として、スーパーマーケットなどで販売されている。
講義を聞いたあとは、工場1階で行われている作業を2階から見学。食品廃棄物の粉砕や異物(ビニールやプラのほか、果物に貼ってあるシールなど、食べられないもの全て)混入チェックなどは人力で行われており、細かく地道な作業を目の当たりにした。